未知の惑星に不時着した宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)は、そこで猿が支配し、人間が奴隷として扱われている世界を見る。全世界に衝撃を与えた、あまりにも有名な第1作のラストシーン。シリーズが進むたびに次々と意外な展開をし、最終的に時間の環を描くに至る物語。単なる奇想としてのSF映画の枠組みを超えて、当時の社会情勢を反映したその内容は、現在でも決して色あせない深みと魅力をもつものとなっている。(田中 元)