The Journey Within B00009VGX9
■Amazonエディターレビュー 野球選手バーニー・ウィリアムスが披露する、バットよりも大きなスイング! 元プロ・バスケットボール選手のウェイン・ティスディル同様、ウィリアムスはシリアスなミュージシャンであり、エレクトリックとアコースティックの両方を使いこなす優秀なギタリストだ。パット・メセニーにはなれないにしても、このプエルトリコの血を引くスーパースターは基礎的な音楽教育を受けただけあって、上品な音色と確かな演奏技術をもっている。 そんなウィリアムスのCDデビューを応援しようと、コンテンポラリー・ジャズとラテン・ミュージック界のスーパースターたちがずらりと顔をそろえた。バンジョーの達人べラ・フレック、キーボード奏者のデヴィッド・ベノワ、パナマ人サルサ・シンガー/ソングライターのルーベン・ブレイズ、サルサ歌いのヒルベルト・サンタ・ロサといった面々だ。音楽的な面に目を向けると、ラテン風味の耳あたりのいいジャズ・ナンバーが目立つ。威勢のいい「La Salsa En Mi」、ブラジルのギター・キング、バーデン・パウエルによる弾むような「Samba Novo」、うやうやしく演奏されるカンサスの「Dust in the Wind」とビリー・ジョエルの「And So It Goes」などだ。このアルバムでもっとも心を打つトラックは、もの悲しい「Para Don Berna」だろう。この曲は、ウィリアムスの今は亡き父親にささげられたエレジーとなっている。 この外野手が本業を引退したあと何をやるつもりなのか、これではっきりした。(Eugene Holley, Jr., Amazon.com) |