フレイム・ウィズイン B00005NJRM
■Amazonエディターレビュー 本作は『レインボウ・コネクション』よりあとに発表されたけれど、それに先立つ87年録音なので、これぞドリューJr.の初リーダー作。当時共演機会の多かったチャーネット・モフェットのベースとアル・フォスターのドラムスを伴ったピアノ・トリオ演奏と、そこにテナーのボブ・バーグが加わるカルテット演奏、それにバカラック・ナンバー<8>はソロ・ピアノという具合に3種類の演奏が楽しめる。 ドリューJr.といっても当時は無名に近い存在だったので、一部サックスを加えたものと推察するが、その選択は正解だった。というのも、タイトル曲やチック・コリアのオリジナル<5>に聴かれるボブ・バーグの火の出るような熱いソロはスリリングで、それに触発されてアグレッシヴなソロを展開するドリューJr.がこれまたすばらしいのだ。ドリューJr.はセロニアス・モンクを敬愛し、自身のアルバムでは必ずといってほどモンクの曲を演奏するが、ここでもモンクの曲を2曲取り上げている。(市川正二) |